久しぶりにTVを見る

今日は久しぶりにTV起動。
ここ最近ぜんぜんTV見てなかったなぁー。


ふとTVをつけたらこんな番組がやっていて珍しく見入ってしまいました。

「学問の秋スペシャル 日本の歴史」

 風(松坂慶子)の声に誘われ、草なぎ剛と共に、
2000年にもわたる歴史を4時間で、古代から順に見せる。

本格的ドラマを始め、クイズ、トーク、グルメ、お宝、お笑い、格闘技…
と現在のバラエティー番組におけるあらゆる手法を使い、
日本の歴史の20のターニングポイント(転換点)を見せていく。

ついつい3時間ほど見入ってしまいました。
最近じっくり見入ったTV番組って久しぶりです。
最近じゃドラマも見なくなったしなぁー...


最近のTV番組の中では革命的に作り方が良かったなーと思いました。
TVのエンターテイメント性が十分に発揮されていて、
基本路線は日本の歴史を振りかえるなんですが、
見せ方として、ドラマあり、ミュージカルあり、お笑いあり、クイズあり、歴史的な物や映像も出てきて、
総動員で歴史を見せて、楽しませる。
ホントプロの仕事を見せられてって感じです。




やっぱり日本史と言えば、義務教育の過程で触れた感覚が近い。
正直自分は義務教育以外で歴史について何か触れる機会があったかと言ったら皆無に近い。
正直毛嫌いしていた感もあると思いますが。
高校の社会の選択でも「日本史」「世界史」よりも「地理」を取ってたし。


それでも見せ方、聞かせ方、どう表現するかによって
その対象の見え方がすごく変わってのめり込んでしまう、
食い入ってみてしまうってのは
やっぱりカルチャーショックというか、衝撃ですね。


義務教育を否定するつもりではなく、
ただ同じ対象を扱っているのに、
「教科書と先生」というものから表現されるものと
「TV番組とその製作者」から表現されるもの
その違い。やっぱり立場的なものもあると思いますが。




この感覚は音楽のライブを見にいった感覚に近い。
言ってしまえば、ただそのライブ会場で音楽が爆音で流れてるだけなんです。
それでも行ってしまう理由は、
その1曲1曲をどう見せるか、
流れ(曲順も含め)としてオーディエンスをどう楽しませるか
とゆう表現者としてのアーティストとその周りのスタッフの気持ちが
ライブというものを通して感じられるという事だろうと思う。


ライブについて言うと、アーティストを見に行くと同時に
そこに集まったファンというものを見にいっているという事もあると思う。
やはりそのアーティストのファンだという共通の感覚をもっている人が集まって
ライブという場所を共有したときのパワーというのはすごい。
ライブの時のあの一体感は日常生活じゃまず感じれない。




ちなみにこの番組、やっぱりスペシャル仕様だったらしく、
通常の番組でこのクォリティーを出すのは難しいんだろうなと思いました。
この番組のスペシャルサイトがあって、メイキングというところに

・構想2年
・200時間を越える会議(1回の会議が20時間を越えたときもあった)
・番組制作に異例の予算と時間をかけた
・狙いは「苦手意識の強い日本史を、さまざまなTVの手法を使い、楽しんでもらう事」

素晴らしい。プロの仕事ですね。
たった4時間のために構想2年とかって想像つかないですね。
これは会社側がこの企画を通した時点で赤字覚悟ですかね?
システム開発だと作ってる間に世のなかも変われば、客の要望も変わるって事で
開発期間の短期化が進んでるのにねー。
番組が出来上がった時とかどんな打ち上げしてるんでしょーね(・∀・)!!


って長....